経営ビジョン
デジタル技術は急速に産業や生活に浸透し、社会システムそのものに大きな変革をもたらしています。こうした環境の変化の中で、企業にはデジタル技術を活用した新たな価値創出と、事業運営の高度化が求められています。
弊社の主要事業である人材育成・研修事業においても、顧客ニーズの高度化・多様化が進んでおり、従来のサービス提供の枠組みにとどまらず、デジタル技術を活用した新たなサービスの創出や、事業運営の変革が求められる段階にあります。
当社はこれらの変化に対応するため、デジタル技術の活用と、これまでの事業運営を通じて蓄積してきたデータや知的資産を基盤として、業務プロセスの高度化と新たなビジネス価値の創出に取り組みます。これにより、事業の競争力を高めるとともに、持続的な成長を実現するための収益構造の転換を推進してまいります。
また、情報サービス産業に関わる第3セクターとして、自らDXを推進するだけでなく、お客様のDX推進を支援できる企業へと成長し、地域社会や産業のデジタル化に貢献していきます。今後もお客様に選ばれる企業として、社会的責任を果たしながら持続可能な社会の実現に寄与してまいります。
DX戦略の柱
DX戦略の取組
当社は、研修受講者の受講履歴や学習状況、企業ヒアリング等で得られるデータや情報を体系的に蓄積・分析し、企業ごとの経営課題および人材ニーズを把握することで、研修企画・提案の高度化を推進します。
これらのデータを基盤として、当社が提供する各種研修を単発のサービスとして提供するのではなく、相互に連携させた「研修エコシステム」として構築します。具体的には、企業課題と人材育成を結び付け、カスタマイズ研修やリスキリング研修を企画・提供することで、企業ごとの課題に応じた継続的な人材育成支援を実現し、研修サービスの付加価値向上を図ります。
また、クラウド環境を基盤とした情報共有およびデータ分析基盤を整備し、受講者のスキルや学習履歴を蓄積・管理する「受講者カルテ」を構築することで、研修運営や関連業務の効率化・高度化を進めます。
さらに、デジタル技術を活用した業務改善やデータ活用を推進できる人材の育成にも取り組み、DXを継続的に推進する組織体制を構築し、当社事業の変革を図ります。
1.研修エコシステムの構築
当社が提供する各種研修を単発のサービスとして提供するのではなく、相互に連携させた「研修エコシステム」として構築します。
研修の受講データや企業へのヒアリング等で得られる情報を蓄積・分析することで、企業の経営課題と人材課題を関連付けて把握し、それぞれの企業に最適化したカスタマイズ研修やリスキリング研修の企画・提供を行います。
これにより、企業ごとの課題に応じた継続的な人材育成支援を実現し、研修サービスの付加価値向上を図ります。

2.デジタル技術活用による研修運営の高度化・効率化
社内外のデータを統合・活用するため、クラウド環境を基盤とした情報共有およびデータ分析の仕組みを整備し、基幹システムの高度化による業務効率化を推進します。
また、この基盤を活用して受講者のスキルや学習履歴を蓄積・管理する「受講者カルテ」を構築し、継続的なスキル把握を可能にします。
さらに、デジタル技術を活用した業務改善やデータ活用を推進できる人材の育成にも取り組み、DXを支える社内体制の強化を図ります。
これらの取組により、企業ニーズに応じた人材育成支援や人材紹介をタイムリーに実現し、企業の人材戦略を支援します。
推進体制と人材育成
DX推進体制
当社ではDXを全社的な経営課題として位置付け、経営直轄の「DX推進チーム」を設置しています。
DX推進チームは各部門から選抜されたメンバーで構成する全社横断組織とし、DX戦略に基づく施策の企画・推進を担っています。
本チームは、各部門と連携しながらデジタル技術やデータの活用による業務改善を推進するとともに、現場への展開を図り、全社的なDXの取組を進めています。
また、DXの取組状況については隔週開催の経営会議において進捗を共有し、経営層の関与のもとで課題の整理や施策の検討を行いながら、DX推進を継続的に進めています。

DXを支える人材育成
DXを推進していくためには、デジタル技術を活用した業務改善やデータ活用を実践できる人材の育成が重要です。
当社では、人材育成・研修事業で培ってきたノウハウを社内にも展開し、定期的な社内研修を通じて職員のデジタルリテラシー向上とDX推進に必要なスキルの習得を図っています。
これにより、職員一人ひとりがDXへの理解を深め、業務改善や新たな価値創出に主体的に取り組む組織づくりを進めています。
ITシステム環境整備
当社ではDX戦略を推進するため、データ活用を支えるIT基盤の整備を進めています。
クラウド環境を活用したデータ基盤の構築や基幹システムの高度化により、業務効率化とデータ活用の推進を図るとともに、安全で安定した情報環境の整備に取り組んでいます。
<データ基盤の導入・運用>
社内外のデータを統合・活用するため、クラウド環境を活用したデータ基盤を導入し、情報共有の改善およびデータ分析の実践を進めています。これにより、業務改善やサービスの高度化につなげています。
<基幹システムの高度化>
基幹システムのクラウド化を進めることで、業務プロセスの効率化と運用の柔軟性向上を図り、DX推進を支えるシステム基盤の整備を進めています。
<ネットワーク環境の最適化>
通信の安定性向上を目的として外部回線の冗長化を実施しています。あわせて、ネットワークのVLAN化を進めることでセキュリティの強化を図り、安全で安定したネットワーク環境の整備を進めています。
主要目標(KPI)
当社は、研修事業における価値提供の高度化を目的として、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、企業および受講者データを活用した「循環型人材育成エコシステム」の構築に取り組んでいます。
従来の単発型の研修提供から脱却し、企業ごとの課題や受講者のスキル情報を蓄積・分析することで、継続的かつ最適な人材育成支援を実現します。
企業カルテの整備(顧客理解の高度化)
過去複数回の研修実績を有する既存顧客および有望な新規顧客を対象に、企業ヒアリング情報を「企業カルテ」としてデータ化・蓄積します。
これにより、業種・課題・人材育成ニーズの可視化を行い、継続的かつ戦略的な研修提案を可能とします。
初年度:特定顧客を対象に試行的整備(整備率10%)
2年目:重点顧客を中心に整備拡大(整備率50%)
3年目以降:新規顧客も含めた全体展開(整備率100%を目標)
カスタマイズ研修・リスキリング研修の強化
企業カルテの活用により顧客ニーズの把握精度を高め、DXを活用した研修企画・提案力の向上を図ることで、各企業に最適化されたカスタマイズ研修およびリスキリング研修を提供します。
初年度:14件
2年目:20件
業務プロセスのデジタル化
企業カルテに基づく研修企画・提案・実施プロセスをデジタル化し、業務の効率化および品質向上を実現します。 これにより、属人的な業務から脱却し、再現性の高い研修サービスの提供を目指します。
初年度:デジタル活用率 5%
2年目:デジタル活用率 30%
(企業カルテ整備状況を踏まえ段階的に高度化)
受講者カルテの整備(人材育成の可視化)
受講者ごとの受講履歴やスキル情報を「受講者カルテ」として管理し、人材育成の可視化と継続的なリスキリング支援を実現します。
これにより、個々の成長段階に応じた最適な研修提供が可能となります。
初年度:登録率 30%
2年目:登録率 60%
(運用状況を踏まえ段階的に拡大)
<データ活用による価値創出>
企業カルテおよび受講者カルテの整備・活用により蓄積されたデータを分析し、その結果を研修企画・提案プロセスへ反映します。
これにより、顧客ニーズに即した研修の高度化と、カスタマイズ研修・リスキリング研修の提供拡大を実現します。
今後も当社は、DXを通じて研修事業の高度化と顧客価値の最大化を推進し、持続的な人材育成支援に取り組んでまいります。
